青木隆夫の -5ページ目

直売所の品質管理

JAあきがわでは品質管理のため担当委員が月に1度、3か所の直売所を視察する。問題のある商品の指摘をするためだ。

7月に直売所に下の写真のような商品が出ていた。上のトウモロコシは荷姿が不良のため、下のトマトは日焼けによる品質不良のため、出荷された全量を撤去した。

ちょうど生産者の方がいたので説明ができた。要は、買う人の立場になって出荷の時に選別を厳しくしてくださいということだ。相当不満そうでしたが・・・

卸売市場は嫌いだが、今の直売所は市場出荷したことのない人が増えている。できたものがすべて売れるわけはないのだから、しっかりとしてもらいたい。


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道の駅川場田園プラザ

実はこの日は、田園プラザに対抗できる道の駅を作ろうという計画が、さらに山のほうの市町村であった。その会議に参加するための待ち合わせに立ち寄った。

駐車場に車を置きっぱなしにして、夕方再び戻ってきた。すでに、ほとんどの施設はしまっていたが、ビアレストランだけは開いていた。そこで、もち豚のステーキをしっかり食べて、沼田から関越道を一路戻ったのである。群馬からの帰りは下り坂が続き快適であった。

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山賊焼

道の駅川場田園プラザは、関東きっての人気道の駅として知られている。群馬県川場村というしがない?スキー場と観光りんご園ぐらいしかなかった村に10数億円の経済効果をもたらしているのだから素晴らしい!

飲食施設のほかにパン工房、ビール工房、飲むヨーグルト、洋菓子など農産加工も盛んだ。そのなかのハム工房で人気なのが、この山賊焼。

ウインナー3種類をボイルした後に、ボロニアソーセージとともに鉄板で焼き、山盛り500円で提供している。

ソーセージはもともと原価が安いし、売れ残ったあとの始末が悪い。凍結保存したものを気前よく盛り付けることで一掃できるのだから、これは悪くない企画である。


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新しい直売所について

栄村からの帰り、新しく直売所を開店する㈱せいだの清田社長と燕三条駅会うことにしている。

少し時間があったので、大地の芸術祭が開かれる松代の農舞台に立ち寄る。いちど、ほくほく線で降りたのだが、車で行くと遠いこと!


8月に開店する、新潟県南区のとんとん市場白根店は、現在工事中。200坪の広さに、バックヤード、事務所、惣菜、魚などをコンパクトに配置する。ウエルシア、カーブス、イオンなどが立ち並ぶ商業集積地からデベロッパーのオファーがあったという。店長は新発田店で活躍した中川さん。花とエダマメ需要が強く、お盆がものすごく繁盛する地域だけに、真夏の開店は楽しみである。


しばらく見せていただき、そのあと、「西区に新しい直売所があるから・・・」と聞いて見学に行くことにした。新潟市は道路は良いが、南から西へはかなり時間がかかる。

さて、JA新潟みらいが建設した、その直売所、広さは1500㎡というから確かに広い。だだっ広い。駐車場は180台、商業施設が立ち並ぶ郊外に位置し、立地は文句ない。


ところが店舗は閑散としている。午後4時、まだ100万円分ぐらいの野菜、精肉、総菜が余っている感じである。これは明らかな失敗!

失敗の大きな原因は、主要道路に面した側が店舗の裏であること!どうしたんだろうか???

広すぎるのもことを難しくしている。500㎡でも10億円近く売れるのだから、無理しなければよかったのに。


農舞台
農舞台2 農舞台1

とんとん市場白根店
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JA新潟みらいの新直売所

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新しい直売所のオープン

長野県の「道の駅信越さかえ」に新しい農産物直売所ができた。日本有数の豪雪地帯でいかがなものか、という議論もあったが生産者たちの自らの農産物をきちんとした価格で売りたいという強い希望で実現したものである。

私もアドバイザーという形で参画したのだが、2年半かかって開業に至っただけに、いろいろな思いがあります。その間、直売所研究会の荒谷さん、澤川さん、増野さんなど多くの方々にお世話になった。

開店日の様子は村長さんを中心としたセレモニー、きのこ汁の振る舞い、田植え歌のご披露、などなどなかなか面白いものでした。

心配した商品も、ズッキーニ、根曲り竹、アスパラなど、農産物、特産物を豊富に揃えてありました。

めでたし、めでたしで無事発信しましたが女性グループによる加工所の運営、慣れないスタッフ、船頭の多い生産者組織・・・肝心なことが詰め切れていないような気がするのです。

コンサルをしながらも予算の事情で、開店年度は見られないということがあります。依頼がない限り、関わらない、というよりも関われないので、もし、何かあったらと心配でなりません。


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信越栄